新卒採用、悩みっ放し

久々に、『新卒者採用に関するセミナー』の類に参加させて頂いた。というわけで?久々のBLOG更新。

今回参加の理由は、新卒者からの応募が伸びないという、極めて単純なただこの一点に対し、何らかの打開策を得られれば、という事に尽きる。

事前に分かっていた事・・・

兎に角、売り手市場である故、求職者(新卒者側)はOfferBox、リクナビ、マイナビ、dodaキャンパス…など、民間運営人材斡旋事業者サイトに登録し、「待ちの姿勢」でいること。企業側がこぞってオファー出して来るからあとは選り取り見取りで選び放題。大手有名企業や地方でも相当な優良企業じゃない限り、昔のように、学校やその他で見つけた企業に対して新卒者側から「売り込む」やり方は極端に減っている。

それに対して当社のスタンスは・・・

各学校への個別求人票提出や、各学校が指定するキャリタスUC、大学共同参加 求人受付NAVI、キャリアマップ、新卒ハローワーク…などへの登録で済ませている。それを見てくれて興味を持って頂いた新卒予定者を採用するという旧態依然のやり方である。

旧態依然の何がどう悪いのか?旧態依然の姿勢でいることに対する最も良くないことは、企業として、社員採用に対する熱量が希薄である(つまり、欲しがっていない)という印象を与えている事(と言うより、気付いてさえもらえないのだが・・・)。

分かっちゃいるんだよね。特に当社のように、「外での仕事ばかり?」というイメージである、極めて敬遠され易いエンジニアリング・ソリューション・サービス事業者は、採用の熱量さえも与えられないということになれば応募対象にリストアップされるわけがない。が・・・

当社は、今まで、採用後にこそコスト(教育投資)をかけるべきで、広報的採用活動にコストをかけていない。要するに、現有社員の誰もが、自分から入社をアプローチして来た人ばかりであり、そういう人達から見たら、「どうして、わざわざ、高額投資をするの?そういうお金があるのなら自分達への報酬を上げてくれ」と言いたい筈である。有償サイトその他の利用で新しい人を採用出来たとします。その新しい人達(採用前コストが高い人達)に対して、現行社員(採用前コストが低かった人達)が、複雑な感情を持って接するようになればその方が企業としてマイナスになるのではないか?そもそも・・・
★優良企業、有名企業が軒並み居並ぶ有名媒体に登録したところで、当社の情報を見てもらえるの?

毎年そんな言い訳ばかりを繰り返し、結局は何も変わらず旧態依然。年々、求職者からのアプローチは減っている。

少子高齢化はずっと続く。新卒者はますます貴重な人財となり、就職氷河期が再来するようなことはない。つまり、採用現場が「買い手市場」などに転換する道理は無い。それも分っている。学校への挨拶回りの頻度を増やす程度ではどうしようもない。社会情勢はますます酷くなり、新卒者側の待ちの姿勢はますます強まるのであり、採用出来ない企業は老いて、廃れて、死滅する。全部分かっているけど・・・

OfferBoxやマイナビ・リクナビその他の採用媒体を活用し、一年に複数名の採用が出来れば費用対効果は割安になる。採用媒体に対し高額投資しても応募数が増えないなら当然割高である。結局のところ、「その資金(採用市場への投資)は無駄にならないのか」という疑問を一切持たずにやり切れるか否かだけ。やらなきゃ終わる。何も変わらなかった企業が一つ消えようが、二つ消えようが・・・社会的影響は何もない。いわゆる「淘汰される」ってだけのこと。でも、ほんと高いよね(苦笑)

結局、採用コストをかけるには「余りある」資金が必要。「余るある」資金を得るには人の採用が欠かせない。人の採用に「ゼロコスト」は有り得ない。答えは分かっているけど、悩みは尽きないのである。


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