ESS商談(SES/エンジニア派遣)の場で、しょっちゅう目や耳にすること。「一人称で動ける人」。
ようするに、手を借りずに(設計~プログラミング~テスト、など)一人で出来る人。一人で動ける人。指示待ちの姿勢じゃなく積極性が見える人。・・・
つまり、新人だろうと何だろうと、金払うんだから一端の仕事をやってくださいよ。という注文ですね。
そりゃそうだ。派遣ならまだしも、SESなら相手先の指示は受けられない。SESで逐一相手企業の指揮命令を受けることは法律で禁止されている(偽装請負防止)。尤も、指揮命令がなければ動けないレベルの人を仕事させるには、自社チームの中に入れてしまえば良いのだが、そのレベルの人には「お金なんて払えませんよ」って言われるわけ。
派遣契約の場合でも、指示待ちエンジニアは嫌われて早々に(契約を)「切られる」。だからこそ、早く一人前のエンジニアに育て上げないとならないわけですが・・・
やっぱり『性格』ってなかなか簡単には変わらない。
採用時には、『性格』や『会話心象』ってどうしても気になります。『一人称で・・・』という言い回しは個人的に大嫌いなんだけど、妙なレッテルを貼られないこと、悪印象を与えないことは仕事以前の話。そんな仕事以前の話で良い仕事に辿り着けないというのは損なので、少しでも良い印象を身に着けることは大事なことだと思います。
小中高生の頃なら、年長者に対しても強面で、「おい、おっさん、俺をなめんなよ」ってことでも気持ち良かったでしょうけど、社会人になるとそうはいかない。何でも、与えられることを待ってれば済む子供感覚のままでは受け入れられない。
少子高齢化が顕著な世の中では、何でも「よしよし」して貰って与えられるのを待ってれば済む時代だろうけど、そんなものは日本を含めて一部の国に限られた話。特に日本の子どもは甘やかされ過ぎて、就職活動でさえ「オファーが勝手に来る」ことを待っているだけ。自分から動けない性格のままでは”テキトーな”未来しか拓けない。