性格診断

自社採用力分析

キャリア採用=中途入社者採用の苦戦が始まって久しい。新卒者採用以上に厳しい状況にあるとも言えます。理由は様々あるし、その殆どを理解出来ている。理解出来ているのに状況を変えられていないのだから、採用担当者として私メが「膿」んでいることは確かである。そんなことは百も承知していることなのである。だからと言って、出来ることと出来ないことがあり、圧倒的に後者が占める部分が多いから逆に助かる。出来る部分が少ないからこそ、出来る部分は確実にやっていき、「(今から)出来る」ではなく「(既に)出来ている」部分にしていけば良いから。そして、出来ない部分だけが残ればあとは「出来ないことは出来ない」のである。

「出来ないことは出来ない」で問題が無ければ会社は存続するし、「出来ないことは出来ない」ままでは問題があるのなら会社の有り方を劇的に変えるしかない。それは次世代の課題。

というわけで、今回は、当社にとっての「次世代」を考えてみる回です。

当社の現場幹部(部課長)は、いわゆるミレニアル世代(1981年~1990年代半ば生まれ)よりも若干上の1970年代後期に生まれた人々が占めている。それで、率直に感じているのは・・・

現在、世界人口の6割を占め、社会に対する影響力が絶対的に大きいと云われているミレニアル世代が、当社の社員年齢層では最も薄く、現在の幹部たちを脅かす勢いを持てていないことになる。現在、『採用勝ち組』企業は、幹部どころか、意思決定者=経営者や経営層全体がミレニアル世代で固められていることが珍しくない。若い考え方や新しい技術的魅力を備える年代層の経営陣による、尤も採用が難しいミレニアル世代やそれ以下のZ世代(1996年~2012年)のキャリア求職者や新卒求職者に対する共鳴力は強大だ。それは当社の歴史を顧みてもすぐ分かる。

井手が現在のミレニアル世代だった年齢時に当社は社員ゼロからスタートし、早い段階で現在の社員数よりも上回る社員数に達した。そこから半導体不況やリーマンショック、東日本大震災など社会的大事件に次々と見舞われ社員数を伸ばすどころか半導体事業を手放すなど社員数を減らす事にもなった。が、確かに、創業当時は若い年齢層の応募も多く、それは当時の当社の「若さ」や「勢い」に共鳴して頂いた部分も少なくなかったと思う。本来であれば、当社も、現在の現場幹部達が経営陣に名を連ねていたり、大部分をミレニアル世代にバトンを渡して、”古株”は、今の立ち位置ではない別の領域で、全く違う第二、第三の柱づくりに勤しんでいなければならない。・・・のであるが、出来ていないことは兎も角、出来ることはすぐにやらないと戦えない。

というわけで、ミレニアル世代の経営者たちと姿勢を正して真摯に渡り合える同世代のリーダーを早く育て上げること、と同時に、採用現場も若返らせる。”新たな仲間(求職者)”の今後のエンジニアライフを支えるのは、当社の若いリーダー達である。

日本では、少子高齢化の深刻度が増すばかりで、20代人口が約30年間で30%以上減少しているとされる。世界的には、20代や10代それ以下の年齢層が目立って増えている国もあり、そのことは、今後の世界で各国の躍動感に大きな差となって表れていくのだろう。日本の未来は暗く、国力も弱くなっていく一方のように報じられるし、そういう国家では、実際の『人間』ばかりではなく『法人』の生命力も細るばかり・・・ではあるが、逆境を何も経験していない若い企業達と違い、当社には、上述したように、創業以来、社会的な悪い波を度重ねて受けている。生き延びること、立て直すことの経験値だけは低くない。そして、20代より当社にいて逆境に耐え、跳ね返し、現在では現場リーダーとして頑張っている幹部達の人を見る目を信じているから、現在でも、採用時から、中心に位置して関わって頂いているけれど、今後は、採用に関する殆ど全ての権限を渡さねばならない。それが出来て初めて、ミレニアル世代やZ世代に安心して頂ける企業になれる。

性格診断してみたよ~・・・ジェネシスの採用担当は『INTP-A』だった。

・・・ところで、人の性格は変わるので、『性格診断』的な採用に固執すると大きな魚を逃したり、逆に、大きく育つ筈の人を育て損ねたりするものである。なので、『性格』『性質』を見抜こうとすることに躍起になり過ぎず、今、何をどうやってくれる人が欲しいのか、足りていないのか、何の為の採用なのか、等々を常に弁えていることが採用担当者にとって必要。そして、採用担当者だって性格が変わるのだから、自分の性格が悪くなっていないかとかを気にすることも必要かも。というわけでやってみた。Z世代に人気があると云われている性格診断。その結果は・・・『INTP-A』。論理学者だってさ。「は?論理学者?内向型 – 94%, 直感型 – 56%, 思考型 – 53%, 探索型 – 83%, 自己主張型 – 64%・・・って、めっちゃ性格悪そう」なのである。アルベルト・アインシュタインが同じ性格の代表格みたいで、「論理学者は持ち前の“ユニークな視野”と“活発な知力”に誇りを持っていて、宇宙のあらゆる謎について色々と考えざるにはいられない人たちです。歴史上、影響力のある多くの哲学者や科学者たちの中に論理学者がいるのも納得でしょう。この性格タイプの人たちはかなりまれなのですが、独創性と創作力を備えていることもあり、周りから注目を浴びるのも恐れません。」と評価説明が送って来た。更に・・・

「論理学者はよく物思いにふけるタイプで(それ自体は悪いことではありません)、思考がストップしていることはまれです。朝起きた瞬間から、さまざまなアイデアや質問、洞察について頭がひっきりなしに動いているのです。自分の頭の中で一人で本格的なディベートをすることも、時にはあるでしょう。」更に更に・・・

「論理学者は好奇心旺盛な上に想像力豊かなので、自分の思考に際限なく魅了されるのです。

一見すると、絶え間なく空想の世界に浸っている——そう見えるかもしれません。論理学者は客観的かつ若干控えめで、よく物思いにふける人として知られています。ただし、自分のすべての心的エネルギーを目前の“瞬間”または“誰か”に向けようとすることもあり、そんな様子に周りの人は少し違和感を覚えることもあるでしょう。いずれの状態でも論理学者は内向的なので、人との接触が多いと疲れを感じる傾向があります。長い一日の最後には、自分の思考と向き合うひとりの時間を求めるでしょう。

ですが、論理学者が無愛想または神経質だと思うのは誤解です。自分の精神的エネルギーと釣り合う人に出会った際には論理学者の顔色はパッと明るくなり、さまざまな考えに夢中になるでしょう。好奇心旺盛な人とアイデアの交換をしたり、活発な論議をしたりできると、論理学者はものすごく元気になるのです。」更に更に更に・・・

「パターン分析が大好きなので、(実際にどうやっているのか自分でも理解していない場合もありますが)シャーロック・ホームズのように矛盾や異常を見つける才覚を持っている場合が多いでしょう。ですので、論理学者に嘘をつくのは賢明ではありません。

皮肉なことに、論理学者の言葉をいつも真に受ける必要はありません。本人は不正直でいるつもりはなくても活発な頭脳の持ち主なので、熟慮していないアイデアや理論で頭があふれていることもあるからです。週末の予定から根本的な道徳原則にわたるあらゆることについて、“一度決心した”と周りの人に思われていることにまったく気づかずに、自分の考えを改める場合もあります。さらに、面白い議論を続けるために“悪魔の代弁者”に進んでなることも少なくないでしょう。」・・・それで結局?

「論理学者にとって最高の会話はブレインストーミングセッションのようなもので、“型破りな考え”や“とっぴな仮定”について語る余地がじゅうぶんにあるものです。

論理学者はさまざまなアイデアや可能性について一日中、熟考できる人たちで、実際、そうすることもよくあります。でも、それらのアイデアを実現させるために必要な日々の作業にずっと興味を持ち続けるとは限りません。幸いにも、重層的で扱いにくい問題を分析して独創的な解決方法を考えつくためには、論理学者の創造的な才能とポテンシャルはこのうえなく役立つでしょう。」

自分なら、こんな悪魔みたいな面接官との面接はしたくないな(笑)


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