新卒さんや未経験者さんの応募に際し、「採用されたら、どういう仕事をするのでしょう?」という質問を受けることがあります。
ちょっと気になったので、他社さんの採用サイトをいくつか拝見させて頂きました。
大体のところ、『簡単な(テストやプログラミングの補助作業、他)仕事から始めて慣れて頂きます』という答えに落ち着くようです。
当社では、採用研修期間に於いて、最終的には予定された実務に即した課題をクリア出来たところで「大丈夫だから」と、先輩社員(上司)が待っている現場に入って頂きます。そこで言いたいのは、「簡単な仕事です」のような”仕事”は無いということです。
採用した以上は「信頼」するし、信頼する以上は「挑戦」させる。
当然ですが、到底出来もしないような無理な仕事は与えません。あくまでも、研修中に「大丈夫」と判断したプログラマの仕事です。プログラマの仕事は「プログラミング」と「単体試験」がセットです。たまたま、単体試験からの参画になったにせよ、「簡単なテスト業務」と思って仕事して頂いたら困ります。自分以外の誰かが作ったプログラムを試験仕様書に基づきテストする。ここで様々なことを覚えられます。試験項目とは何か?どうやって決まるのか?チェックの仕方は?OKの基準(判断)は?読みやすいコードの書き方とは?読み辛いコードとは?
様々なプログラムの試験を任せられる人である、ということは会社側が判断して現場へ送り出したわけです。まぁ失敗することもあるかもしれませんが「テスト業務」から参画したにせよ、その仕事ぶりをちゃんと認められたら、プログラマとして入ったわけだからプログラミングも行って頂きます。
怖がる必要は無いです。会社に入社し、研修を終え、現場へ迎えられ、プログラマとして従事する。全て、その場その場で「信頼」を得たから次のステージへ挑んでいる。初級プログラマとして十分な経験を積めば、次のステージは中級プログラマ。プログラム設計にも関わっていきます。いわゆる詳細設計工程にも携わっていくことになります。中級プログラマから先はプログラマとして極めていくか、それとも専門分野のSE職を目指すのか、という分岐点。この分岐点までが長くても3年を見込んでいます。
つまり、「石の上にも3年」です。この最初の3年間をどのように過ごすかによって、技術屋としての将来が大体決まります。
会社も現場も「信頼」して挑戦させているのに、自分で勝手に不安に陥り挑むことを避ける人も出て来る。この最初の3年間の様々な(仕事上の)失敗は、挑ませた会社の失敗だから後ろ向きになることは何もない。だから、ITに限らずどんな分野に於いても、折角就職した会社を3年以内に辞めるなんて勿体ないことです。
逆に言えば、「3年以内に辞めたくなるような会社には就職するな」ってことになる。そして会社側も、採用した新卒・未経験者が3年以内に退職届を持って来るようなことが続けば、採用基準を早々に見直す必要があります。
当社も、過去の反省に立って採用基準や内規などを変えて来ました。まだまだ足りていない面はあるけれど、そして会社規模的に出来ない面もあるけれど、離職率は大幅に低くなり、近年(この5年程)は新卒者の3年以内退職も皆無(※採用出来なかった年度も含めます)。
離職率を低く抑えられているのだから、採用数を上げていければ社員数は自然増する筈なので、此処は一つ、何卒当社に入社して一緒に次のステージへ挑みましょうよ。