
契約形態 | 履行割合型(準委任/派遣) | 成果完成型(受託) |
報酬の対象 | 労働力や労働時間 | 成果物の納品 |
業務の完了義務 | なし | なし |
(1)受託契約
当社が、お客様から指定された契約案件(業務)の完成を請け負います。
上図のSTEP2~STEP4を当社のみで行うイメージです。
お客様からの報酬は、完成品の納品検収でOKの場合に支払われます。納品NGの場合は支払いは無く、OKになるまで作り直します。
業務を請負うとは、本来はこの契約スタイルで行うことを意味しますが、プライムベンダー、若しくは上位システムベンダーより、部分的工程(例えば設計のみとか、プログラミングのみとか、テストのみとか、複数工程とか)を請負う場合もあります。
(2)SES契約(準委任契約)
クライアント企業とベンダー企業(技術提供企業)が交わす契約の一種として、日本のIT分野に於けるSES契約は、現在、ごく普通に活用されています。

当社が、お客様から指定された契約案件(業務)の遂行を請け負います。
お客様からの報酬は、エンジニアの労働時間によって支払われます。
お客様の指定先に常駐するか、近年ではテレワーク対応も増えて来ていますが、指揮命令権は当社にあります。
ジェネシスシステム総研は、プライム・ベンダー、若しくは上位請け企業が必要とする(リソース不足を起こしている)技術の提供(エンジニア支援)を事業の柱とする会社です。
主なクライアント(エンドユーザー)は、地方自治体や公共インフラ会社、電機メーカー、自動車メーカーなどであり、その案件規模は膨大、且つ、社会的責任を負う重要システム・基幹システムが大半です。私ども自体が、クライアント各社各案件に対して直接受発注契約を行えるような開発・運用規模ではありません。故に、それが可能なメーカー、大手SIerや大規模コンサルタント企業が元請けとなり、その元請け企業に対し技術提供(エンジニア支援)を行うか、上位請け企業に対し技術提供を行うことで、社会的責任の一端を担っています。
(大規模)システムの性質上、自社への持ち帰り開発よりは、クライアント企業、或いは元請け企業、上位請け企業様の社内に常勤させて頂く仕事スタイルとなり、いわゆる『SES(システム・エンジニアリング・サービス)』と呼ばれる業態ですが、「自社内で働く」ことに強い拘りを持つ人たちには好まれていません。でも、私たちは逆にプロフェッショナルな技術屋として、クライアント様の必要とする環境下で仕事を成すことは当然であると考えます。
土木業、建設業、運輸業、その他多くの分野の技術屋さん達は、お客様が用意した土地に家を建て、ビルを建て、山を切り拓き、河川に橋を架け、海底にトンネルを掘り、自動車や船や飛行機を操りお客様を安全に目的地へ運ぶ、等々、そうやって自分の仕事を成しています。自社内で働く事しか望まない人達ばかりであれば、この社会は到底維持出来ません。
と言うわけで、私たちジェネシスSRIのエンジニアは、このIT分野の技術屋として、クライアント様が必要とするシステムを必要とされる環境下に構築していく仕事に誇りを持って働いています。
尤も、当社との信頼関係の上で、「(ジェネシスSRIに)持ち帰って開発出来ますか?」のお言葉は最も好きな言葉ですので、「喜んで!」とお応え致しますし、コロナ禍以降の昨今、テレワーク対応も行っています。最も安全な方法で仕事を完遂させる。それが、私たち技術屋に課せられた使命だと心得、日々精進しています。
SES契約の契約内容は『準委任契約』(上図参照)に該当しますが、「履行割合型」である場合が一般的です。
お客様にとって、履行割合型準委任SESで発注するデメリットとして
・「完成義務を課せない」
・「瑕疵担保責任を問えない」
・「指揮命令権を持てない」
という3点があり、故に、希望する成果を契約期間内で得られない可能性があります。
そのようなリスクを避ける意味でも、エンジニアのテクニカルスキル(技術力)は言うまでもなく、高いヒューマンスキル(コミュニケーション能力、強い責任感、誠実性、実行力、持続力・・・)が求められています。
当社は、情報処理系資格やベンダー系資格のみならず、正しい日本語を共通して使えるように『日本語検定』の資格試験受験を社員全員に推奨しています。仕様書などの表記能力のレベルアップにもなりますし、特に現場会話に於ける敬語の使用法や語彙の取り違えによる軋轢発生などの予防に大いに役立っていると受け止め、今後も続けていく方針です。
システム開発やシステム運用のパートナーとして信頼に値するか否か。単に、作業時間数の支払いに満足するようなエンジニア、引いてはエンジニアリング企業は嫌われ、やがては淘汰される。
ジェネシスSRIは、自社エンジニアの労働力(技術力)に基づく労働時間(稼働実績)が、正当な価値を持つこと(結果、成果を伴う)をお約束します。
(3)技術者派遣(正社員派遣)
派遣専門会社とは一味違うジェネシスSRIの『正社員・契約社員派遣』
納期に対してヒューマンリソースが不足している場合、手っ取り早いのは社外エンジニアの活用です。
しかし、指揮命令系統など、「委託」「委任」という形を取れない、取りたくないケースも生じます。
その場合は、『派遣』契約によってリソース不足の解消が図られます。
・「完成義務を課せない」「瑕疵担保責任を問えない」という点に目を瞑れるのであれば、
自社エンジニアの指揮命令下に社外エンジニアを配し、業務円滑化・効率化を成す。派遣契約に於ける重要なメリットです。
ですが、派遣エンジニアの活用にはデメリットも付き纏います。
●帰属意識の希薄さ
●完成意識の希薄さ
●情報漏洩の危険性
etc
派遣業を専業とする企業には、”その道のプロ”として多くの優位性があることを否定しませんし、以上のようなリスクを回避する為の教育・指導他、様々な方策を施されています。
当社は、多くの派遣専業企業に対してエンジニア動員力という点に於いて大きく劣っている事実があります。が、派遣の為だけの派遣社員や短期契約目的での採用は一切行っていない当社でなら、エンジニアの数では大きく劣っても、正社員派遣(若しくは無期契約社員の派遣)の安心感とお得感を提供出来ます。

SESでは指揮命令系統は当社と当社社員間でのみ成立し、『準委任契約』と呼ばれる契約形態になります。が、弊社に業務的ノウハウが足りない、若しくは技術力が足りない案件に対しても協力を望まれるケースも少なくありません。
新たな知識・技術を得たい場合、未経験分野へ挑戦出来ることは大きなチャンスです。が、ノウハウや技術力が不足しているわけですから、弊社間のみでの指揮命令系統での仕事は成り立ちませんし、当然ですが、大きな失敗を招きかねません。そのような場合、元請け企業様、或いは二次請け企業様の力に頼ることが可能な『派遣契約』で事を成すことが可能です。
お客様の指揮命令系統下に自社社員が組み込まれるわけですから、「それって、技術の会社としてどうですか?」みたいに感じらる人もいるでしょうけど、企業として(手に入れたかった)未知なる業務、未知なる技術を、自社社員が得られる機会を設けて頂けるのなら寧ろ、有難い仕組みだと言えます。そして、複数人が同様の知識を得たら、SESに切り替えれば利益も膨らむし、会社としての(技術力、納品力の)底上げに繋がります。
毎年、一定数の派遣契約でエンジニアを提供させて頂いておりますが(↓労働者派遣実績公表値をご参照ください)、今後も、未知なる領域へ向かう手段として、『技術者派遣』形態を利用していきます。
労働者派遣 | ◆労働者派遣事業許可番号 (派)40-301479◆ ●労働派遣事業実績 →労働派遣事業実績 ●キャリアアップ →キャリアアップに資する教育訓練計画 |
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